ええ、マジで?

不動産投資はめんどくさいというようなことがよく言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。
まあ、結論からズバリ言ってしまうとかなり、めんどくさいのは事実だと思います。
以下、投資の代表格である株式投資と比較しながら、不動産投資がめんどくさいと言われる理由について簡単に解説してみたいと思います。

購入手続きがめんどくさい

株式投資であれば、既に株式を購入するための口座を開設していて、さらに購入する銘柄が決まっていれば、購入自体はインターネットでものの数分で済んでしまいます。
しかし、不動産投資の場合はそうはいきません。

・購入の意志が固まってから、売主に対して買い付けを入れて、購入価格等の条件を交渉。
・条件交渉がうまくいったら、売主、買主と双方の仲介業者が一堂に会して重要事項説明&売買契約。
・さらに別日に今度は上記メンバー+司法書士が金融機関に集まって、売買代金の支払いや物件の引渡し等を行う決済。

ざっと主な手続きだけでも、不動産を購入する場合、これだけのことをやらないといけないわけです。
不動産投資の購入手続きが株式投資の場合の購入手続きに比べてめんどくさいのは明らかですよね。

保有期間中がめんどくさい

株式投資の場合、株式保有期間中にできることは、ほぼありません。
強いて言えば、株式の値動きを見ながら、売却する時期を検討することぐらいでしょうか。
しかし、不動産投資の場合はやるべきことが盛りだくさんにあります。

自分で物件を管理するのであれば
・宅建業者に対する新規入居者募集の依頼
・空室確認や案内をしてくれる宅建業者に対するカギの貸し出し対応
・入居申し込みがあった場合の、入居審査
・入居者からの各種クレーム対応及び、修理業者等の手配
・物件の定期清掃もしくはその手配
・家賃滞納者への督促
・退去通知の受諾及び退去立ち合い
・新規入居者募集のための室内リフォームの依頼
などといったことをやる必要があります。

もちろん、管理会社に管理を依頼すれば、上記の仕事の大半は任せてしまうことができます。
しかし、それでも重要なこと、特にお金が絡むことの判断などは結局、家主がすることになりますので、ある程度、戸数が多い物件を保有する場合には、管理会社からは頻繁に電話がかかってくることになり、その電話に対応する必要があります。
つまり、たとえ管理を依頼したとしても決してほったらかしにできるわけではなく、保有期間中においても不動産投資の方が株式投資よりめんどくさいことは間違いありません

売却手続きがめんどくさい

株式投資の場合、売却もネット上でものの数分でできてしまいます。
これに対して不動産投資の場合、上記、購入手続きのところで取り上げたのと同じ手続きを今度は売主としての立場で行わなければ、なりません。
つまり、売却の場面でも不動産投資の方が株式投資より、はるかに、めんどくさいということです。

それでも不動産投資を選ぶ人がいる理由とは?

以上の話からも、おわかりいただける通り、不動産投資は他の投資に比べてかなり、めんどくさいです。
では、なぜ、かなり、めんどくさいにも関わらず、これほど多くの人が不動産投資に取り組んでいるのでしょうか。

その理由はズバリ不動産投資の方が儲けやすいからですね。
不動産投資の場合、金融機関から融資を受けて投資を行うことができるため、自己資金が少ない人でも大きな投資を行うことができます。
当然、その分、リターンが大きくなる可能性があるわけです。
さらに結果的に儲かる確率も他の投資手段に比べれば随分、高くなっています。
株式投資の場合、トータルで見て損益がプラスの状態で投資を終えることができる個人投資家の割合は全体の2割~3割程度だと思います。
これに対して不動産投資の場合、全体の8割程度の人が損益プラスの状態で投資を終えることができていると思います。
こういった事実を把握している人たちが、めんどくさいのを承知の上で不動産投資を選択しているということです。

投資をするなら、めんどくさくても、高確率で儲かる方が良いという方は不動産投資を選択されることをおすすめします。
ただし、本当にめんどくさいですが。(笑)