不動産投資に役立つ資格

今回は私が不動産投資に特に役立つと考える資格を3つご紹介したいと思います。
不動産投資に役立つ知識の身に着けるために勉強をしなければならないことはわかっているけれど、何を勉強すれば良いかわからない方、どうせ勉強するなら資格という形に結びつけておきたいという方は是非とも参考になさって下さいね。

宅地建物取引士

宅地建物取引業者が仲介業者等として関与する取引に関しては契約に先だって買主等の権利取得者に対して取引対象となる不動産についての重要事項説明を行わなければならないとされています。
その重要事項説明を行うのに必要な国家資格がこの宅地建物取引士資格です。
宅地建物取引士資格の勉強をしておけば不動産投資の場面で知っておくべき関連法規を一通り学ぶことができます
関連法規についての知識があれば安心して取引を行うことができるようになるはずですので是非ともトライしてみて頂きたいと思います。
ちなみに合格率は例年、15%~18%程度とかなり低いので、取得を目指すのであれば、かなり真剣に勉強する必要があることを申し添えておきます。

※宅地建物取引士の上位資格として公認不動産コンサルティングマスターや不動産鑑定士がありますが、実務に携わる予定がない限り、そこまでのものは必要ないと考えます。
いずれにしても、まずは、宅地建物取引士試験の合格を目指して下さい。

2級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士

資産運用・資産管理についてのアドバイス等を行うための資格(国家資格)です。
その勉強を通じて金融、保険、相続、税金、不動産など不動産投資に役立つ知識を幅広く身に着けることができます
また、不動産投資家に欠けがちな一般的な意味での投資感覚(たとえばリスク管理のあり方など)も身につくと思います。

※FP技能士には3級から1級までありますが、2級まで取得できれば十分かと思います。
1級からは急にレベルが上がります。
※日本ではFPの資格制度としてFP技能士制度の他に日本FP協会のAFP・CFPの制度(民間資格)もありますが、AFP・CFPの制度では年間会費なども必要となりますので、実務に携わる予定がない限り、FP技能士制度の方で、資格取得を目指される方が良いと思います。

ホームインスペクター

主に中古建物について瑕疵の有無等、建物の物理的現況についての診断を行うための資格(民間資格)です。
建物の物理的現況は修繕費の金額の多寡と言う形で物件の収益性に大きく影響してきます。
そういった意味では投資判断を行う際には大いに役立つことが間違いない資格と言えますので是非ともチャレンジしてみて下さい。

※建物関連の資格と言えば建築士を思い浮かべる方が多いと思いますが、受験資格が非常に厳しく、多くの方にとってその取得が現実的ではないと考えたため、ホームインスペクター資格の方を紹介しています。
投資対象としての可否を検討するために物件の物理的現況について判断するだけなら、ホームインスペクター資格で十分だと思いますので、建築士として実務に携わる予定のない方はホームインスペクターの勉強をして頂ければと思います。

以上の3つが私が不動産投資に特に役立つと考える資格になります。
いずれの資格もあなたの不動産投資での成功をより確実なものへの強力に後押ししてくれるものであることは間違いありませんので、是非とも取得を検討してみて下さい。

※補足
賃貸管理について基本的なことだけでも知っておきたいという方には賃貸不動産経営管理士資格をおすすめしておきます。
すごく役に立つ資格とまでは言いにくいのですが、物件の管理・運営について一通りの知識が得られるようなものが他にないので、一応、推薦しておきます。